食卓に沈黙がながれる。 「ごちそーさん」 沈黙をやぶったのは瞬の方だった。 残された自分のオムライスを瞬は片付けてしまった。 あたしのために作ってくれた料理は いつの間にか冷めてた。 それでも 瞬の料理、すごくおいしいのに。 残しちゃうなんてもったいないくらい おいしいのに。 「俺、風呂入ってくるわ」 キッチンでお皿を片付けた瞬は そう一言つげて部屋を出て行こうとする。 いつの間にか1人分のご飯しかないこのテーブル。 あたしは持っていたスプーンを置いて 席を立った。