「だったら…1人暮らしする!!」



あたしは大きな声で叫んだ。


「は?」

「え?」


お父さんとお母さんのマヌケな声が響く。


あたしもいきなり、とんでもない提案をしたものだ。



「お姉ちゃんも大学の近くで1人暮らししてるじゃん!あたしもする!」


「めい!何言ってるの!あなたまだ高校生よ?1人でなんにもできないでしょ?」


「できるよ!お姉ちゃんもできてるんだし、残りの1ヶ月で家事こなせるように頑張る!!」


たぶん、言ってることはめちゃくちゃ。


でも、


あのとんでもないデストロイヤーな姉でも1人暮らしできてるんだから大丈夫な気がしてきた!


あたしの姉は、綾瀬のあは、ひとことで言うと

怪獣みたいな人。



「お願い!お父さん、お母さん!あたし、今の高校がいいの!!」



手を合わせて大きく頭をさげる。