腕を掴まれ、グイッと引っ張られた。
あたしの頭は瞬の胸の中。
服も着てない…瞬の…。
「お前、危ねえだろ?後ろフライパン!!てか、ハンバーグ!こげてね?」
「え!?うそ!!ひゃ!火とめなきゃ!」
コンロの火を急いで切った。
でも、もぅ既に遅し。
「あ…こげちゃった…」
「……まぁ生焼けよりいいんじゃね?」
「ごめん、せっかくハンバーグ食べたいって言ってたのに。って、瞬のせいじゃん!」
「なんだよ?俺に見惚れてるお前がわりーんだろ」
笑いながらあたしの頭をポンポンとする。
大きなゴツゴツした手。
「良かったな。ケガしなくて。さっ!早く食おーぜ!」
ケガの心配してくれるんだ。
「あ、お皿!!あとはご飯もだね!瞬もお茶とか運んで?」
「りょーかい」
そういいながら
ラフなTシャツを着た瞬。
ハンバーグ、もっとおいしいの作ってあげたかったな。
よし、次こそがんばろ!!


