「好きじゃないし!!あんな奴、めい幸せにしてやんなきゃ許さないんだから!」 思わず立ち止まって、否定した。 「ははっ。瞬も大変だね。綾瀬を幸せにしないと」 笑いながら前を歩いて行ってしまう五十嵐。 なんだかこの人、調子狂う! 「瞬が昔言ってた。園田先生は自分より、他人思いなところがあるって。 そんなところも、そっくりだよね」 振り返りながら私に向かって言って来た。 「私は別にそんなんじゃないよ」 もう、顔が熱くなってきたし。