【完】Sweet ラブ♥︎ハウス 〜イジワル男子と同居生活!?〜





「………っ!!」



驚きと、嬉しさとで涙がでそうになる。





「めい。手かして?」



握らてた手は優しく、手のひらのうえに置かれた。



そして瞬は、ケースの中の指輪を取ると


それをあたしの薬指にはめる。





「今はまだ、こんなんしか買えないけど。いつかもうちょっといいの買ってやるから」





「………っ。これで…十分だよ…っ」



昨日、帰りが遅かったのはこれを買うためだったの?


瞬は、どんな顔してこれを買ったのかな?




「ばーか。すぐ泣くなよ?」





「ごめんなさっ…。嬉しくて…。幸せで…」




泣きじゃくるあたしの背中をさすってくれて。



指輪をはめた手は、またギュッと握られた。