【完】Sweet ラブ♥︎ハウス 〜イジワル男子と同居生活!?〜





「うん!聞きたい…!」



そう言うと、瞬はムクッと起き上がる。


撫でていた手は掴まれた。




「俺…千鶴みたいな教師になりたいって思った。人のために…頑張れるような…。それが俺の夢…」



初めて聞かされた瞬の夢の話。


でも、なぜだか先生って仕事、瞬にぴったりな気がする。



だから…


「瞬ならきっとなれるよ」



確信もないのに、


でもまっすぐに瞬を見て言えた。




「うん。なるよ…。んで、伝えていきたい。人はこんなに幸せになれるってこと。楽しいこととか…。俺が経験したこと全てを…」



あまりにも楽しそうに将来を語るもんだから


「瞬の生徒になってみたかったなぁ…」


素直にそう思えた。



「それはだめ。めいにはずっと俺の隣で支えてもらわなきゃなんねーから」




掴まれていた手は、

いつのまにかお互いがギュッと握っていて。



瞬の言葉に思わず照れてしまう。

それって…そういう意味だよね?