ベッドで横たわってる瞬が目に映る。
腕で目を隠して…。
いったいどんな顔してるの?
どんな想いで…今…。
「瞬?」
名前を呼んでも反応がない。
あたしはベッドの横の床に座り
瞬の頭を撫でた。
「ごめんね?なんにもできなくて…」
そう言うと、瞬は少し腕をずらしてチラッとだけ目が見えた。
とてもさみしそうな目をしていた。
「…。ごめん。今、俺サイテーな顔してるから…見んな…」
「…ううん。あたし、瞬の言うこと聞かずに勝手な行動したじゃん。お母さんと瞬の関係もよく知らないまま…。
でしゃばってごめん」
「あんな人、もういれるなよ?急に海外で仕事を継いでほしいなんて…。自分の名誉守るためだよどうせ…」
そんな風に勝手に決めてもいいのかな…?
お母さんとちゃんと話してないのに…。
「俺にだって…ちゃんと夢があるっていうのに…」
「えっ?夢、あるの?」
「あるよ…。聞きたい?」
瞬の腕はいつの間にか目からどけていて。
瞬の嬉しそうな顔が見れた。


