「私…瞬に海外について来てもらいたいの。そして、私の仕事を継いでもらいたいのよ」
………。
えっ?
今…なんて…?
ばんっ!!!!
すごい音が隣からして。
見てみると瞬がテーブルを強く叩いて立ち上がっていた。
「帰れ…」
「やっぱり…だめ?」
「帰れっ!!!!」
瞬がこんなに怒った姿を初めて見た。
怖くて…。
でも弱々しくて…。
「ごめんなさいね。お邪魔して…。めいちゃん、ご飯おいしかった。ありがとう」
「…あっ…。いえ…」
あまりの出来事に頭がついていけなくて
言葉がうまくでなかった。
「じゃあ、お邪魔しました」
そう言って、帰って行ってしまったお母さん。


