待て…。
こんな大人な人がいったい瞬になんの用?
いや、でも…
まだ神谷って言っても、瞬とは決まってないし…。
あたしも一応、神谷って家に住んでるんだけどな。
「あの〜?」
呼びかけられ我に返る。
「あっ!神谷でしたら…」
すぐそこです。って言おうとしたときだった。
「めいっ!」
聞き覚えのある声があたしの名前を呼ぶ。
振り返ると
「瞬…」
「遅いから迎えに来た」
瞬があたしのために迎えに来てくれたみたい。
「えっ…。瞬!?」
目の前の女性は驚いた顔をして瞬を見た。
…えっ。
誰!?
瞬って千鶴さんのときといい、
この人といい、
大人な人と関係持ちすぎ!


