「めい…こっち」 瞬はあたしの腕を掴み、 そのまま抱き寄せる。 瞬のぬくもりを感じて。 またこの家に帰って来れたんだなって 実感する。 「瞬、ただいま」 「おかえり…」 なんでただいまなんだよ?って言うこともなく…。 ただ抱きしめて、優しくそう言ってくれた。 あたしの帰る場所って、 きっと瞬なんだ。 ここじゃなくても… あたしは瞬がいたら、きっと幸せだよ。 これからもずっと…。