あたし達は不動産に来ていた。 とうとうこの時がきた。 1ヶ月っていう期間から、だいぶ時間が経ったけど。 瞬の隣にこれからもあたしはいる。 お互いの気持ちがあるし こんなことでへこんだりしない!! 「んじゃ、入る?」 「うん。……待って!瞬!!ほんとに…瞬の家に毎日行くよ?」 「だからいつでもおいでって言ってるじゃん」 そう言ってあたしに手を差し出す。 「ほら」 それはまるで、大丈夫って言われてるような気がして。 だからあたしは、その手をとることができた。 大丈夫。 不安はもうない。