「はい、もしもし」 瞬から逃げて、うるさい心臓を落ち着けてから電話にでる。 『あっ!神谷様のお宅でしょうか?』 そっ…。 そーだよね!!瞬の家だもんね!! 「はい、そうです」 私、瞬と結婚したら…こんな風に神谷って呼ばれるんだ…。 『いつもお世話になってる不動産屋の者なんですが、神谷様がおっしゃられていた1ヶ月の間で空き家を見つけるという話で…。 1つ、空き家が見つかりました!』 あはは〜。やだなぁ! 神谷様だなんてっ。 って…。 「えっ!?」