俺は歩きながらお姉さんに全てを話した。
なぜ、同居しなきゃいけくなったか。
ところどころ
おばけ役の人がわぁー!!っとおどかしたりしてきていたが
俺とお姉さんは話の方に夢中で
おばけをまるでいない存在かのように歩いていた。
「えっ…お客さん。ちょっとは驚いてください…」
悲しそうなおばけ役の声が聞こえたが
「そう。めいとそんなことがあったんだ」
お姉さん、ガン無視。
「はい」
「じゃあ、めいが瞬くんに迷惑かけていたんだね」
「…いえ。なんだかんだで楽しませてもらってます。めいには」
俺はめいとの暮らしを思い出して
思わず笑ってしまった。
「……………」
お姉さんはそんな俺を驚いた顔で見ていた。