「だっ…大丈夫だよ。休んだら平気だから?瞬は行ってきて?」



いつだって瞬はちょっと大人っぽいとこあったから…


こんな子供の一面を見れるのはすごい嬉しい。



だから…


あたしのせいで楽しみを奪いたくない。




「…あの、お姉さん。めいがしんどいみたいなので、俺…ついてます」



「ん?めいしんどいの?」



「大丈夫だよ!瞬!!ほんとに!!ベンチに座ってるから。ね?行ってきて!」



お姉ちゃんにまで嫉妬してる


こんな心の狭いあたしになんか優しくしないで…。



「めいもこう言ってるし、せっかくだから行こっ!」



「えっ…でも」



お姉ちゃんが瞬の腕を掴む。


胸がキュッと痛くなる。



いや。

行かないで…!



言葉とは逆の感情があふれる。