「静かにしなきゃ、お姉さん起きるよ」



そう言って

あたしの耳にキスをしてきた。




「………っ!!」



くっ…くすぐったい…。

声がでそうになる…。




「早く、こっち向けって」



「いや…」



「もっかいするよ?」



いっ…。意地悪っ!!





あたしはおとなしく瞬の方を向いた。



「ははっ。顔真っ赤…」



だって瞬が変なことするからじゃん…。



「やっと向いた。目閉じて」



囁く声は、あたしの耳をくすぐって

ギュッと目をつむってしまった。



ちゅっと唇にキスをされる。



「おやすみ」



そう言って、そのままギュッとされたまま


あたし達は静かに眠りについた。