家のないあたしのことを考えてくれてる彼。 あたしは自分のことばっかり。 親にも 神谷くんにも 迷惑かけてばっかりじゃん。 被害者はあたしじゃなくってみんななのに。 「あたし、いていいの?」 「だって、家ないんでしょ?」 「ないけど…。こんな全然知らない他人を…」 「他人じゃねーじゃん?クラスメイトだし」 クラスメイトだからって 全然関わったことのないあたしを受け入れてくれるんだ…。 ノートのときといい やっぱりこの人は優しいんだと思う。