「触るなよ。風邪がうつる…」


ばかでしょ。


自分がしんどいのに、あたしの心配ばっかして。



「大丈夫!あたしはもぅ治ったし!うつらない!」



「…元気なやつ」


そう言って弱々しく笑った。



「どうする?だるそうだし、もう少し寝ておく?」


「いや、大丈夫だよ。でも…」


あたしの腕が掴まれる。


グイッと引っ張られた。



「きゃっ!!」


瞬と同じベッドに入る。



「あと5分、いや10分だけ、お前と寝る」


「なっ!!ばかっ!!誰かきたらどうするの!?」



「大丈夫。先生は少し留守にするって言ってたし、誰かきたら勝手に見とけばいいよ」



なにそれ!!

ていうか、あたしの心臓がもたない!!