放課後。



昼休みの後からの授業に、瞬がいなかったことが気になっていたあたし。



「瞬。どうしたんだろ?」


やっぱり、あたしの風邪がうつってしんどくなったのかな?



「神谷くんねー?昼休み前はいたのに。あっ!五十嵐くん!神谷くん知らない??」


望美ちゃんは、教室から出ようとしてい五十嵐くんに声をかけた。



「瞬なら保健室に行ったよ。今から瞬の荷物持って行こうと思ってたとこ…。あっ!」




何か思い出したように、五十嵐くんはあたし達のもとへやって来た。



「この荷物。綾瀬が持って行ってやってよ」



ニコッと笑ってあたしに瞬の鞄を差し出す五十嵐くん。



「えっ!?」


強引に鞄を押しつけられた。