紗希ちゃんは
すごく申し訳なさそうな顔をしていて…。
あたしは何も知らずに、瞬ばっかりを責めていたんだね。
ごめん、瞬。
あたしは自分のことばっかりだった…。
「何言ってんの!終わったことじゃない!!これからは、めいと神谷くんに、めっちゃ幸せになってもらおうよ!!」
望美ちゃんが笑って明るく言う。
「…望美。…そうだね。幸せになって、めい」
「……うんっ」
そんな2人のお願いに、
うなずく以外の返事なんてなかった。
「あっ、そういえば、昨日お姉ちゃん達結婚式だったの。見てこれ…」
そう言って紗希ちゃんは1枚の写真を見せてきた。
そこに写ってる千鶴さんはとてもキレイで幸せそうで…。
あたしは思わず微笑んでそれを見ていた。