「すいませーん!!」
大きな声が玄関の方から聞こえる。
「来たんじゃね?不動産屋」
「待ってました!!」
助けてください!!
「申し訳ありません。こちらの何かの手違いで…」
やっぱり、そうなのか。
「今は神谷様の土地となっているので、わたくしどもは何もできません」
「この近くに同じ家賃でアパートとかないんですか?!」
「この周辺のアパートは空き室はございません…。申し訳ありませんが、もう少し高い家賃などのところになりますね」
見せてもらった他の家の家賃は
1人暮らし用でもないため、バカ高い。
こんなの親に払ってもらえないよ。
「そんなぁ〜」
どうしようもないもどかしさで
涙がでそうになる。


