半ば抵抗してるけど、
あんまり本調子じゃないみたいで
いつもより弱ってる。
「一緒に寝ないから!あたし布団でいいから!」
「だめ。病人は黙っとけ」
「いや、風邪がうつっちゃうし!」
「お前は元気じゃん。平気だよ。ん」
そう言って、めいの寝かしたベッドに俺も入る。
「きゃあぁぁ!!」
「なんで叫ぶ…」
「こんなんじゃ、ねっねっ寝れないよ!!」
「嘘だ。どこでも寝れるくせに?」
めいをギュッと抱きしめる。
頭をゆっくりと撫でると、心地よさそうな顔するのを知ってる。
「瞬の意地悪。もう知らない!勝手にすれば!?」
おれが意地悪なら、お前は意地っ張りだな。
さっきの素直なめいはレア。
俺だけしか知らないめい。
熱で弱っためいも、悪くないな?
そう思いながら、めいと添い寝をした。