さっきできなかったキスを…


めいが寝ているうちに。




俺は、風邪で弱ってるめいにキスをした。

唇まで熱いし。


あ、俺に風邪うつったらどうしよう。


でも、お前がそれで治るんならいいけどな。



「めい?」


小声で呼んだ。

いつもより赤い頬をつついてみる。



「…んっ」


しんどそうなこいつにイタズラをするのは、やめた。



「俺も、好きだよ。どこにも行かない」


そう耳もとで囁くと

めいが少し微笑んだ気がした。