そしてあたしは救急箱にあったガーゼで


中津くんの腫れてる頬にはる。



「痛い?」



「当たり前。神谷本気で殴ったろ?」


「お前がふざけた電話するからだろ?」


「もぅ!すぐケンカしないの!じゃあ、中津くんも、無理しないでね?」


「おぅ。ありがとな!めい」


「ううん。…こちらこそ、いろいろとありがと」




手を振ってる中津くん。

あたしと瞬は帰ろうと歩き出した。



「あっ!お風呂入らなきゃ。そのガーゼすぐとらないとだー」


そう言うと中津くんは笑って


「あっはは!ほんとだ忘れてた!」



そう言ってくれた。


ほんとにありがと。中津くん。