「待てよ。神谷」
中津くんが帰ろうとする瞬を呼び止める。
「あぁ?」
超機嫌悪いの丸出しだよ!!
「俺はめいが幸せならそれでいい。頼むからもう泣かすなよ?」
殴られた頬は真っ赤に腫れてて
見てて痛々しい。
「…もう、泣かさない。自分の中でケリつけた」
力強く言い放つ瞬は、なんだかかっこよくて…。
違うの…。
なんだか、前より明るくなった?
何かが吹っ切れた感じっていうのかな?
よく分からないけど…。
「そっか。じゃあやるよ。お前に」
「悪いな」
「ほんとだよ。いいとこ取りしやがって」
はぁーっと深くため息を吐く。
痛々しい頬を見て、
「ごめん。瞬」
あたしは瞬に掴まれていた手を離す。


