「瞬くん」
千鶴に呼ばれる。
「ん?」
「私、結婚するの。しかも明日」
…。
「おめでとう」
唐突過ぎるけど俺は笑って祝福できた。
「瞬くんはずっと、あたしのことで今まで悩んで…。紗希のことでめいちゃんのことも進めずにいたんでしょ?
だからお願い…。
今度はあなたが幸せになって?
もう他人のことなんて考えずに…。
あなたはあなたの幸せを考えていいの」
全てが許された。
俺が人を好きになってもいいと認められた。
「うん…」
嬉しくて、力強く頷く。
「私なんて、勝手に新しい恋しちゃってて、今なんか瞬くんに罪悪感でいっぱいなんだから…。
だから瞬くんには、私以上に幸せになってもらわないと困るな」
ふふっとイタズラっぽく笑ってる。


