「瞬くん?」
過去の話をし終えて、俺はめいのことを思い出してた。
千鶴に呼ばれてハッとする。
「あ、ごめん」
紗希がすごく悲しそうな表情をしていた。
「ごめん…。神谷。私、知らなくて…。お姉ちゃんもちゃんと好きだったなんて…。神谷が勝手に言い寄って、でもやばくなったら自分を守るためにお姉ちゃんを捨てたと思ってた…」
「そう思われても仕方ないよ。最低なことには変わりない」
「最低じゃない。…紗希の勘違いだよ」
千鶴はゆっくり首を振り、否定した。
「ごめん。神谷、私、あんたにひどいこと言った…」
「…?何を言ったの?」
千鶴が紗希に聞く。


