俺は受験のシーズンということもあり、
そして中学生という身分で守られた。
それから千鶴は中学校からいなくなった。
塾が同じだった紗希は
このことをまだ知らなかったみたいで。
千鶴に会わせてほしいと頼んだらいる場所を教えてくれた。
「瞬くん、ごめんね。私、教師なのに。生徒のあなたを導く立場なのに…。いつの間にか優しい瞬くんに甘えてた」
「千鶴…」
「大人の私がもっと自覚しなきゃいけなかったんだね…。ごめん、瞬くん」
「俺は…大丈夫だから…。でも千鶴の処分が…」
「瞬くんは受験でしょ!頑張って!!あなたを守らせて?最後くらい…。ちょっと大人にならせてよ」
きっと大切な仕事を亡くして悲しくて泣きたいはずなのに。
彼女は笑いながら俺に言う。
俺の前で泣かなくなった千鶴は、
知らない間に大人になってた。
「瞬くん。ありがとう。大好きだった。さよなら」
そう言って彼女は
俺の前から姿を消した。


