「望美ちゃん、あのね。今あたし、1人でショッピングしてるんだけど…良かったら一緒にって思って…」
「あっ、ごめん。今日は今から出なくちゃいけなくて…」
申し訳なさそうな声。
あたしが急に誘ったんだから、悪いのはこっちなのに。
「そっか!ごめんね!急に…!」
「ううん、それはいいんだけど…。めい、なんかあった?」
なんで?
なんで分かるの?
「…望美ちゃん、あたし…。振られちゃった…」
「えっ?嘘…。ていうかいつ言ったの?」
「遠足の日。帰ってから…」
「そっか…。
今日、雨降るって天気予報で言ってて。めい、わざわざ外に出てるからどーしたのかな?って思ったけど…」
え?
雨…?天気予報見てなかった!
「嘘っ!雨降るの?今こんな晴れてるのに?!」
「えっ。うん。豪雨だって言ってたけど…大丈夫?」
そう言われれば、さっきより雲行きが怪しい…かも。


