「どーする?戻ろうか?」
紗希ちゃんが気を遣って言ってくれてるんだろうけど、
せっかくの自由行動だからあたしのせいで台無しにしたくない。
「大丈夫だよ!ちょっとゆっくりしたら楽になると思うから、2人で楽しんでて!」
「え、めいはどうするの?」
「先生のとこ行ってみるよ!」
なるべく笑って言ってるけど
やばい、しんどい。
「そっか!じゃあそこまでついて行くよ!」
「大丈夫だよー、あたしだってそんな子供じゃないんだから♪1人で行ける行ける!」
「そ…そう?」
「無理しないでね?」
「うん。ごめんね、2人とも」
「いいよいいよー。気をつけなね?」
「うん!」
そして、2人と別れて
あたしはもと来た道を引き返す。


