「なぁ…お前は、俺のせいで…」



瞬が悲しげな顔で見つめる。


「ん?」


「………いや、なんでもない」



「そか…」


その間が気になるなぁ。



「いい子は早く寝ろよ」


そう言って、久々に瞬に頭をなでられる。

「もう!子供扱いしないでっ」


あ、いつも通り。

普通に喋れた。


「……もう、泣くなよ?」


最後にそうつぶやいて


瞬は背中を向けて歩き出してしまった。




月明かりがあたし達だけを見てる。


ねぇ。

さっきから瞬のことばかりで
今日は眠れそうにないんだよ。

同じ部屋で寝るよりも眠れないなんて、変だね。