「じゃあ、ありがとう。中津くん」
部屋の前であたしは中津くんに手を振る。
「ほんとに送っただけじゃんー」
つまんねーのっといじけてる中津くん。
「え。だってあたし、何も持ってないし…」
「えー。ご褒美はー!?報酬はー!?」
「声大きいよっ。…ジュースとかでいいの?」
ていうか、普通は送っただけでそんなのあげないよね?
「そんなのいらない。めいからのキスとかがいいかな」
「はっ!!!?」
思わず声を張り上げてしまう。
「なんつって!それはちゃんと恋人になったときにしてもらう♪」
あたしの頭をポンポンとして
「じゃな!」
手を振って去ってしまう中津くんを見て
改めて中津くんの存在に助けられたことに感謝した。


