「あ、おかえりー。めい」
紗希ちゃんと望美ちゃんがあたしに気づく。
「ただいま!」
教卓の上に置いてある半分以上のノートの上に、あたしは持ってるノートを重ねて置く。
神谷くんはと言うと、
もう友達のとこ行っちゃってるし。
お礼言い損ねたなー。
まぁ、また機会があるときでいっか!
「めいー。これ食べる?新発売のお菓子」
「何それ。チョコレート味のグミ?おいしいの?」
「わかんない。新発売だもの」
望美ちゃんが持ってるお菓子を怪訝そうに見る紗希ちゃん。
「あはは!それ、あたしのお姉ちゃん好きだよ」
「「えっ」」
あたしのお姉ちゃんのむごさを知ってる2人は、
そのグミに口つけることなく
「めい、引っ越し祝い。全部あげる」
なんて言って
新発売のグミをくれた。