「逃げ出したくなったら俺のとこ来てよ?」 「…うーん」 「そこははいって言うところ!」 でも、中津くんの優しさに甘えてばかりもいられない。 「ていうか、めいの泣いてるとこみたら俺が意地でも守るし!」 「中津くんってヒーローみたいだね?」 あたしを助けにきてくれる。 「ヒーローとかいい人で終わらないよ。俺は恋人になりたい」 こんな優しくて 真っ直ぐで強い君を好きなれないなんて おかしいね? 「ありがとう」 ただ、そう言うしかできなかった。