中津くんの告白の後、


気恥ずかして、少し沈黙が流れたけど


「行こーぜ?」


照れながら頭を掻く中津くんが


あたしに片手を差し伸べてきた。




「うん…」


あたしはためらいながらもその手に自分の手を重ねる。



「やった♪めいから捕まえてくれた♪」



「………」


どうして分からなかったんだろ。


中津くんはお調子者だけど

本当は何よりも周りに気を配って


みんなを楽しくしてくれるし、


あたしが辛いのを分かってくれた。