「めい…。大丈夫かな」


紗希は自分の足よりもめいのことを心配してる。


痛そうな足なのに


そんなことよりも友達、か。



やっぱりこういうのって姉妹で似るんだろうか?



千鶴も…


いつも自分より他人のことに一生懸命だった。



「なぁ。紗希」


俺は久々にまともに紗希の顔を見て話した気がする。


「なに?」


抵抗しようにもできない自分の状況を複雑に思ってるのか


少し拗ねたような声のトーン。