グイッ。 「…っぶねー」 紗希ちゃんの腕を引っ張って そのまま胸の中に引き寄せたのは 瞬だった。 「………」 あ、どうしよう。言葉がでない。 「……っ!!ごめっ」 紗希ちゃんはバッと瞬から離れる。 瞬は至って普通な顔をしていた。 「いっ…!!」 紗希ちゃんは痛そうに歪んだ顔をして、足もとを抑える。 はっとしたあたしは紗希ちゃんのもとへ駆け寄った。 「だっ!大丈夫!?」 「あ、平気だよ。ごめんね?」 平気そうに笑ってる紗希ちゃんを見てホッとする。