ブブーッ♪



ケータイのバイブレーションにはっと目をあける。



目の前にいる瞬も

なんだか気まずそうな感じにゆっくりとあたしから離れた。




さっきまで近くにいすぎて、


少し寂しく感じてしまう。




「めいのケータイじゃない?」


冷静な口調であたしに向かって言う瞬。


「うっ…うん!」


あたしは平装を装うのに必死で、

誤魔化すようにケータイを手にとる。



あっ!

紗希ちゃんから電話だ!!



あたしは瞬から少し離れたところで通話ボタンを押した。