次の日。 土曜日の朝は晴れていて清々しい。 「じゃあ、紗希ちゃん。泊めてくれてありがとう!」 帰り際、あたしは素直にそう伝えた。 「大丈夫なの?鍵とか…。なんかあったらうちに来なね?」 「大丈夫。お母さん達にも連絡するし!ほんとにありがとう」 ちょっとだけ嘘をついてることに罪悪感を感じるけど、 隣には望美ちゃんがいて心強い。 「そっか!じゃあ、また月曜日ね♪」 「うん!ばいばい!!」 紗希ちゃんに手を振りながら あたしと望美ちゃんは帰り道を歩き始める。