「だから…思わず家を飛び出してきてしまいまして…。紗希ちゃんに助けられました」
同居してることも、
瞬とケンカしたことも話してしまった。
でも、
望美ちゃんなら分かってくれるって信じてるから。
「めい…。ばかっ!!もっと早く言いなさいよ!1人でずっと悩んで…!!しんどかったよね?」
すごい勢いであたしをぎゅーっと抱きしめてくる望美ちゃん。
小さい体なのに
すごく、あったかくて涙がでる。
「ごめんね。望美ちゃん…。ありがとう」
「当たり前じゃんか!!……じゃあ、めいは神谷くんのこと好きなんだよね?」
あたしはこくりと頷く。
うざがられても、あたしは好き。
悔しいけどすごく好きなんだ。


