これからどうしよう…。



コンビニとか行っても財布なかったら意味ないし…。




やっぱ、帰らなきゃいけないの?


そう思っていたときだった。




「めい…?」



誰かに呼ばれて振り返る。




「紗希ちゃんっ!!」



紗希ちゃんが驚いた顔をしてあたしを見ていた。


「なんで?どうしたの?こんな時間に!」


あたしだということを確信した瞬間


あたしのもとへ駆け寄ってきて心配してくれる。




「あはは…。家でいろいろあって」



「家?」


どうしよう。

瞬と一緒に暮らしてるなんて言えないし…。




「泣いてたの?」



「えっ?」


「目腫れてる」



紗希ちゃんのきれいな手があたしの目もとにくる。




優しいなぁ。