ピピーーー
蒸し暑い体育館の中に、ホイッスルとバスケットボールの音が鳴り響く。私は中学1年生。お兄ちゃんたちは中学3年生の夏のことだった。
「お兄ちゃんたち頑張ってね!」
「おう!絢のサポートがあれば大丈夫だ!」
私はバスケ部のマネージャーでお兄ちゃんはキャプテンをしている。
「絢ちゃん試合中アドバイスよろしくね」
「しゅ…駿くん!はい!全力でサポートします!」
「絢ちゃんにそう言ってもらえると心強いなー」
私が密かに片思いしてる久保駿くん。幼稚園生の時からお兄ちゃんと仲が良くて、よく3人で遊んだりしてた。バスケ部のマネージャーになったのも、駿くんのため。
「あ、あの…駿くん!もしよかったらこれ…」
(やっぱ駿くん背高いなぁ…)
駿くんのパッチリとした目に見つめられると、ドキドキしてしまう。
私は頑張って作ったおそろいのミサンガを差し出した。
「お!ミサンガ作ってくれたんだ」
「勝てるようにお守りです!」
「もしかして絢ちゃんとおそろい?わーありがとう!」
