翌日。


あたしは大学を終えた後、すぐに病院へ向かった。


昨日は散々迷ったから時間がかかったけれど、さすがに今日は大丈夫。


そして、昨日より早く姿を見せたあたしに奈生は驚いたように目を見開いた。


相変わらず細くて幼い。


でも、初めて見たときの冷たさは、もうなかった。


「なんで来たんだよ!」


あたしを見た開口一番がそれか。


あたしは軽く笑って、「カテキョ辞めるなんて、あたし言ってないし」と、丸椅子に座る。