「こんな程度でそんなに敏感に反応されちゃ、俺も我慢きかねぇよ?」


チラッと、上目づかいでこちらを見る。


その表情に、ドキッと心臓がはねた。


「……しなくていいよ」


「は?」


驚いたように目を丸くする奈生。


「我慢……しなくていいよ」


そういうと、奈生の手がスッと伸びてきて座っているあたしの頬に触れた。


「そんなこと言ってると、もう離さねぇぞ?」


「いいよ。あたしだって、奈生を手放す気なんてないから」


ギシッとベッドがきしむ音がして、あたしたちはまた唇を重ねたのだった。