好きになった人、愛した人。

沢山の観客が見守る中、あたしたち参加者はステージ中央に並んでその紙が開かれるのをずっと見守っていた。


その時間はまるで永遠のように長く感じられたけれど、それもついに終わりを告げた。


最後の一枚が開かれ、その番号が正の字でメモされる。


綺麗なモデルが投票箱を逆さにして、中に何も残っていないことを示した。


「ついに、第12回西洋菓子コンテストの順位が決まりました!」


マイクを持って大きな声でそう言う司会者に、参加者の緊張が高まる。