「今日はどうしたの? 体調悪いなら帰る?」


「ううん。それほどじゃないから大丈夫」


切なくて苦しくて愛しくて。


そんな感情が昨日からあたしを支配し、胸がどうにも窮屈な状態で食欲がそがれているだけだ。


「ねぇ、ヒナタは死ぬほど好きな人ができたことある?」


「好きな人……やっぱり彼氏かな」


ヒナタは数年間付き合っているという彼氏の顔をおもいだして、頬をゆるめた。


「好きすぎて死ぬかもって思ったりする?」