好きになった人、愛した人。

☆☆☆

たどり着いたのは、いつか矢原と話した喫茶店だった。


前回と同じようにコーヒーを頼み、矢原を見る。


「さっきの話の続き、きかせてくれる?」


「あぁ」


矢原は仕事の途中だから携帯電話を取り出してテーブルに置いた。


話す時間は限られている。


あたしは矢原の目を真っ直ぐに見つめた。