「…バリアー!」
少女が壁を作る。
「ふーん…以外とやるんだ」
それを見てシトが、嘲笑うように言う。
少女が呪文を唱え始めたが、リクが止めた。
「喧嘩はよそでやれと言ったよな?」
「悪い。普通の人間と話すなんて何年ぶりだからさ」
「何年ぶりって…」
トーヤが、驚いた顔で言う。
「父さん…以来だよ」
「パパは、エルフだったんだよ…死んじゃったけど…」
「質問1、お前たちは、何処から来た? 質問2、エルフって何だ? 質問3、お前らは二人だけか?」
リクが、言葉を切るように質問をする。
「俺たちは…西の国出身だけど、この東の国に最近来たんだよ。ある理由で…」
「それで?」
興味無さそうにリクは言う。
「四大を求めて来たのよ。東の国では"地"が四大でしょ?」
「西の国の四大は"風"だっけ?」
トーヤが、自信無さそうに言った。
「ああ。もう、契約者が居るからな。だから、こっちに来た」
「何でだ?」
「簡単な話よ。エルフと人間の差別をなくすために契約しに来たけど…」
少女が、下を向いた。
「もしかして…契約に失敗した…?」
「……………ええ……」
小さい声で言った。
「トーヤ、その契約とやらに失敗するとどうなるんだ?」
「死ぬ…」
空気が凍りついた…

