君と金魚、夜






「時間少しだけもらっていい?」




なんとなく二人でベンチに座った。


嫌な気はしてない。




「名前は?そういえば聞いてなかった」


「水希です」


「どんな漢字?」


「えっと…水道の水に希望の希です」


「そうなんだ俺を助けてくれた通りだな。いい名前」


「本当だ…」




微妙な距離感であたし達は話していた。




「何て呼ぼうか?水希?…はいきなりフレンドリー過ぎるけど水希ちゃんなんて呼ばれたくないよね?」


「水希…で大丈夫です」


「水希」


「はい」




呼ばれて少し体温が上がる。