「帰ろ…」 気づけば夜7時。 あたしはもう帰ろうと思って立ち上がった。 せっかくだから噴水の前を一周しよう。 夏の陽は長くてもうすぐ暮れるくらいだった。 噴水の周りを180度くらい回った時だった。 視界の端に目に入った。 すぐに分かる、綺麗な人。