そんな事で。


渓君と、武司君を誘い出してみる事にした。


智美ちゃんから、二人に、自分の気持ちを伝えた。


照れながら下をむいたままの智美ちゃん。


「本当に見舞いの時に、告るの?」


渓君が心配そうに尋ねる。


「その時の状況にもよるけどね。。」


確かに。


智美ちゃんだって、覚悟決めたって言っても?


かず君の病状にもよるって分かるはず。


「そうだな!でも?俺達もアイツの事は気にはしてたから、見舞いに付き合うよ!」


さすが武司君!


大人だなぁ。


「旅行、一緒に行けると、いーな!」


渓君も智美ちゃんに向かって言った。


「よかったね!智美ちゃん!」

私まで、嬉しくなる。


そういえば?


渓君は誘い出すって言ったきり何も、言わないけど。


どうなったんだろう?


いつもと変わらない渓君だけど。


私は渓君を見ていた。


「何?美佐ちゃん?」


いいのかな?


こんな時に聞いたりして?


まだ秘密かな。


でも?


皆の前で、約束したからね!


「その後はどうかな?と思って!」


武司君も智美ちゃんも、一斉に渓君を見た!


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